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2010年03月29日

サウンドマスターへの道 #13

 営業技術部の梅田です。


 <前回までのあらすじ>
 スピーカーシステムの音響調整をする時の最終判定について述べています。前回は、スピーカーの調整の手順をざっと紹介しながらスピーカーの極性やカバーエリアに対しての向きを合わせる所まで進んでいます。


 <今日のはなし>
 そこまで出来たらまさしく音を出して聞いてみましょう。CDを再生してみる訳なのですがもちろんこの時にあらかじめイコライザー類はフラットにしてあることを確認します。スピーカーと組になったプロセッサーがある時には、その中にすでにスピーカーチューニング用のイコライザーが入っているのですが、それはとりあえずそのままとします。多くの場合は大いに助けられます。

 昔では考えもしなかった事ですがプロセッサーを使った時にはまずスピーカーの所での出音がおおむね良い状態になっている様に調整されている訳です。さっきも言った様にスピーカーとプロセッサーは組になっていてそのスピーカーの弱点である所の音の癖をあらかじめイコライザ補正して整えてあるのです。だからスピーカーの前まで行って音を聞いてみるとまずまずいい感じで鳴っていたりします。

 まあ元々そんな物の無い時代に育った私ですから無くてもあまり気にしませんが最近はプロセッサーがあるのが当然の様になって来ていますね。メーカーにしてもその方がスピーカーを作りやすくなるんでしょうね。

 まずはイコライザーの無い状態での音を聞いて回ります。先ほどはカバーエリア確認の為にすでに歩き回っていますが今度は部屋の中でシステムがどんな具合に鳴っているのかを確認しながら歩き回ります。多くの場合はイコライザを使うことを前提にどの辺りのポイントにどの位の量のイコライザをかけるべきか考えながら歩き回るという事になります。マルチアンプシステムの場合にはアンプのレベルを取り直したりもします。

 スピーカーの所で出音の良かったプロセッサー経由のシステムも部屋の特性まではあらかじめ考慮出来ないので、距離を置いた空間の中で今度は部屋の癖やスピーカーを固定する場所の特性が絡んで、変な所が持ち上がってしまったり吸われて出なくなったりします。変だなと思った所はその原因も考えたりしながら歩き回り、ようやく1ポイントずつイコライザーをかけて行きます。

 1ポイントかけたらまずその効果を確認します。適正な量で掛かっているか否か、そして次にかけるポイントについて考えます。

 その作業を繰り返すこと何回かでだいたい調子の整った音になって来るというのが理想の状態です。プロセッサーの入ったシステムならその何回かの作業数が少なくなることは想像して頂けるでしょうか?
 上手く行く時はそのまま出来上がりますが、何処かで何らかのミスを犯していて、それが原因でしっくり来ない音になってしまうこともあります。

 CDの曲を変えてみたり喋りのCDにしてみたりして調整が上手く行かないポイントを探ります。もちろんその為にはその音源が通常どんな音で鳴っているのかを知っておく必要があります。そしてしっくり来ないポイントが何処なのかを見つけるのです。

 また、周囲にいる人に感想や希望を聞いてみるのも良いでしょう。変な言い回しですが会話の内容が理解し合えれば良いアドバイスになります。

 原因のあるトラブルなら何らかの対処方法があると思いますが完璧な対処が出来ないこともままあります。多くを取り少しを切り捨てるなんてことは毎回あります。その中で全体としてこれが最善であろうと言う所に落ち着く様、努力する訳なのですが、、、

 ようやくここで最終判定の時間が来ます。自分が今まで行ってきた作業は正しい作業だったのか?スピーカーから出ている音は良い音か?


 長くなったので今日の話はここまで。
 サウンドマスターって誰なの?

 <つづく?>



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