アクセスカウンタ

2010年01月19日

サウンドマスターへの道 #11

 営業技術部の梅田です。


 <前回までのあらすじ>
 スピーカーシステムの音響調整をする時の最終判定について述べています。前回は、楽器を演奏する時に演奏者は音の細かいニュアンスを気にするという様な話になっています。


 <今日のはなし>
 話はちょっとそれ気味ですが、我々がスピーカーを通して聴く音には2つの種類があって、マイクロホンで収音した音とシンセサイザーやチャイムの様に電気的に作られた音です。シンセサイザーなどはスピーカーが無ければまさしく音の出ようが無い楽器です。

 基本的にスピーカーから出てくる音の多くは元を辿っていくとマイクロホンを使い収音しています。テレビ番組のアナウンサーの声とかクラシックの演奏、鳥の声から波の音までスピーカーから出てくる音を最初に電気信号に変換しているのはマイクが圧倒的に多いのです。

 このマイクロホンというのがやっぱりくせ者で世界中に一体どのくらいのマイクがあるのだろうと思う程たくさんあります。但し一般のプロフェッショナル現場で見かけるものは百種類くらいには絞れそうですが。

 そのマイクがなぜそんなに他種類流通しているのかと言い出せば原因はいろいろでしょうが、一つ言えることはそれぞれのマイクの音質に違いがあり、向き不向きの音があるということです。

 無理なことは無いんでしょうが例えば大編成のオーケストラを一種類のマイクロホンだけをあっちこっちに置いて収録したりロックバンドのライブをやはり一種類のマイクだけで収音拡声するというのは見かけません。単一メーカーだとかはありそうですけどね。

 プロ用では日本で一番流通したのではないかと思われるシュアー社のマイクでSM58とSM57というマイクがあります。一昔前、いや二昔もっと前か、テレビの歌番組などで歌手が持っている有線(ケーブルが付いた)のマイクと言えばほぼSM58でした。もちろん今でも現役です。
 SM58は人の声を拾うのに適したマイクであり、兄弟機のSM57は楽器の音を拾うのに適したマイクです。とはいえ逆に使用することが出来ないかと言えば、別に出来ないことは無いのですが。

 その58と57では見た目も違うのですが音も違うのです。私的にはもちろん良く似た系統の音だと思っていますが、同じ条件で同じ音を拾った時に明らかに違う音質なのです。もちろんまた別種のマイクを持ってくればもっと違う音がします。

 それぞれのマイクに音質の違いがあり、使用する側が収音の目的に合わせてマイクを選択しているというのがマイクの使われ方なのです。但し最近は映像の映り等のためマイクのルックスも選択のための重要な要素になってきていますが。

 マイクロホンの話<入門編> みたいになってしまいましたがスピーカーから音が出てくるもっと以前に収音する所ですでに音質問題は始まっている。
 この後ケーブルや各種アンプ、デジタル変換、ミキシング、媒体への録音記録等々、音質を変化させる要素が様々続く。
 とは言え我々が云々するのはCDとかの完成品になってからであって、そんな心配を最初からしても何の役にも立ちません。そのCDが一体どんな音をしているのかが重要なのです。

 今日も深みにはまってしまった。

 長くなったので今日の話はここまで。
 サウンドマスターへの階段の登り口が見つかりませんな。

 <つづく?>



音響設備のトラブルや音についてお困りの方。
音響設備の設計、施工〜保守点検の事なら

ネットワーク株式会社

お気軽にお問い合わせください。



音響設備の設計、施工はネットワーク株式会社
同じカテゴリー(日記)の記事
話題になったsuica
話題になったsuica(2015-03-23 07:44)

七草粥
七草粥(2015-01-08 16:36)

最高峰のスピーカ
最高峰のスピーカ(2013-05-16 10:16)

結局導入 windows8 
結局導入 windows8 (2012-11-07 11:55)

やっとみれた風車
やっとみれた風車(2012-10-24 07:48)


Posted by ネットワーク(株) at 08:39│Comments(2)日記
この記事へのコメント
初めまして、
最近、音が趣味みたいになっています。歳をとると若者には聞こえる高周波が気にならなくなるそうそうですが、そういうのも言われなければわかりません。最近スピーカーのインシュレーターでマグネシュウムのやつが話題になっていたので、ホームセンターにいってみました?マグネシュウム素材が売ってるはずはなく。アルミが輪切りで売っていたのでこれはいいと思いながらもすぐは買わず、いろいろ物色していたら、家具などの足に使う真鍮製で円柱型の金具で金メッキと銀メッキで色で音が変わるかわかりませんが、とりあえず安い銀メッキのと、アルミ、一番薄い鉛板0.3ミリと両面テープを購入、もともとあった自作銅のインシュレターの代わりに、アルミを無加工のまま入れたら、高域がアルミの響きで、全体に腰高で落ち着きのない音になりました。なぜそうなるのか不思議に感じました、2ウェイのスピーカーでツイターがアルミと共鳴、共振、したような音になりました。妻がパソコンを使うそうなので失礼します。
Posted by 那須 喜代二 at 2010年02月02日 15:52
やや!音の迷宮に入り込んだ方のようですね。書き込みありがとうございます。
 音の違いの判る方のようなのでご自身でどんどん研究されているようです。うまくシステムが鳴るようになると良いですね。
 宜しかったらまたどうぞ。
Posted by 技術部の梅田 at 2010年02月02日 22:13
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
サウンドマスターへの道 #11
    コメント(2)